賃貸住宅を探していると目にする、アパートやマンション構造面の「木造」や「鉄骨造」といった文字、なんとなくの違いはわかるけど具体的にどう違ってどちらが良いのかまではハッキリわからない・・・という疑問に今回はお答えします!
「木造」住宅とは
住宅の主要な構造を木材が占めている家のことを指し、主にアパートと呼ばれる物件に多い構造になります。
低コストで建てることができ、間取りの自由度が高くのちのちリフォームをしたり改装などがしやすかったりする特徴があります。
【何故低コストで建てれるの?】
木造は構造体として軽量で基礎への負担が比較的少なく済み、配筋やコンクリートの量を減らすことができるので大幅なコストダウンに繋がります。
【木造住宅のメリット】
・家賃が安く済む
上記で述べた通り、木造はコスト建築コストが安いのでその分家賃設定が鉄筋・鉄骨・コンクリート造の建物に比べて家賃が比較的安く設定されていることが多いです。
家賃は月々のお支払いに関わってくるとても重要な費用ですので支払い費用を抑えたい方にオススメです。
・吸水性、吸湿性が高い
日本の気候は季節によって大きく温湿度条件が変わります。
木材は熱伝導率が低く吸湿性が高いので、梅雨時や夏場のむしむしとした湿度上昇を防ぎながら室内を快適に保ってくれます。
木材住宅は日本の気候に適していることから、住宅の主流となっていることがうかがえますね。
ここまでメリットを紹介してきましたが、デメリットもあるのでご紹介します。
【木造住宅のデメリット】
・害虫や気象被害を受けやすい
鉄筋コンクリートや鉄骨に比べると経年劣化しやすく長年の雨風により変色してしまったり、弱ってしまう箇所が出てくることあります。
・比較的音漏れしやすい
生活音が他の部屋に響きやすい傾向にあり、遮音性は低いとされていることが多いです。
ですが、近年の木造住宅賃貸は部屋同士が隣にならないよう間取りの配置が工夫されている物件も多いので一概に全てが遮音性の低い物件とは言い切れません。
「鉄骨・鉄筋コンクリート」住宅とは
木造に並んでよく耳にする「軽量鉄骨」と「RC鉄筋コンクリート」についてご紹介します。
軽量鉄骨は、住宅の主要な構造を鉄骨が占めており、RC鉄筋コンクリートはコンクリートと鉄筋を一体化させた構造部材を用います。
【鉄骨住宅のメリット】
・気密性に優れている
木材は通気性に優れている反面、夏場の冷房や冬場の暖房の空気を外へ逃がしてしまうデメリットもありますが、鉄骨造は空気を外へ逃がさず室内温度を快適に保つことができます。また、防音性の面においても壁が厚くなるため優れているといえます。
・耐久性に優れ、経年劣化もしにくい
鉄骨造はもとより高層住宅などのマンションに使用されることが多い構造です。
木造よりも耐久力があり、地震で揺れが大きくなっても粘り強く耐えることができ、経年劣化の面においても腐敗しにくく、害虫の好物である腐った木材を使用しているわけではないため被害は少ない傾向にあります。
【鉄骨住宅のデメリット】
・コストが高い
木造住宅とは逆で材料費も高く工期もかかります。また、階数の多いマンションで使用されることが多いのでエレベーター設備などが加わると家賃だけでなく管理費・共益費も高くなる場合がほとんどです。
・結露が発生しやすく、換気が必要
気密性が高い鉄骨鉄筋コンクリート住宅ですがその分部屋に湿気が溜まりやすい傾向にあり、十分な換気をせず放置しているとカビが発生してしまいます。
梅雨時期や外との温度差が激しいときなどは窓に結露が発生するときもありますので、きちんと換気を行い除湿するようにしましょう。
木造・鉄骨鉄筋コンクリートそれぞれにメリット・デメリットがありますので、それらを踏まえたうえで自分の予算とライフスタイルにあった構造面を知ることも賃貸物件を探すポイントかもしれませんね(*^^*)
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