2024年の成人の日も終わり、新成人の皆様、成人おめでとうございます!
成人を迎えてまず行われることとすれば「成人式に参列する」ことで、成人式といえば、スーツで参加される方も勿論いらっしゃいますが何といっても目を引くのが振袖・袴姿の方々ですね。
では何故、成人式に振袖や袴といった和装を行うようになったかご存知でしょうか。
見た目の華やかさもありますが、れっきとした理由がありますので、今回は振袖や袴のことについて共に学習していきましょう♪
日本では古くから成人の儀礼がさまざまな形で行われ、奈良時代以降の武家の男性は冠や烏帽子をかぶった元服やふんどし祝いを身に着け、公家の女性は結髪といって前髪や横髪、後ろ髪全ての髪の毛をまとめた髪型にし、男女ともにわかりやすい変化を周囲に示すことで成人したことを見せる意味があると言われています。
その風習が今も残り、普段の装いとは違う華やかな振袖や袴を着ることで自分が大人になったことの自覚を持つとともに、家族や親族に成長した姿を見せ感謝を伝えるという意味もあります。
冠婚葬祭の「冠」にあたる成人式は日本の四大儀式のうちのひとつに当たり、人生の節目ともいえる大切な儀式で、明治時代には未婚女性の第一礼装は振袖とされており、大切な儀式である成人式には振袖や袴を着るという習慣になりました。
では、成人式が始まったのはいつからなのでしょうか。
古くから成人になったことをお祝いされていたとはいえ、式そのものが始まったのは1946年11月22日に埼玉県で青年祭と呼ばれる、のちの成人式のルーツとなるお祭りが開かれたことが由来で、未来ある若者たちに希望を持たせたいという思いから始まりました。
その後日本政府が1949年1月15日を「成人の日」と定め国民の祝日とし、2000年に1月の第二月曜日へと移動しました。
2022年4月1日から成人年齢が20歳→18歳に引き下げられ、明治9年に20歳と制定されてから約140年ぶりに定義が見直されました。
18歳から成人扱いになるので、親権者の同意なく携帯電話の契約をしたりローンを組んだり、クレジットカードを作る、家を借りたりするといったことが出来るようになります。
未成年だったときは親などが法定代理人となり、代理人の同意を得ない契約は未成年者取消権により契約を取り消すことが出来たのが、この権利を行使できなくなります。
つまり、契約を結ぶかどうかを決めるのも自分、その契約に対して責任を負うのも自分自身となり、成人年齢引き下げに伴う変化に乗じて言葉巧みに強引な勧誘をする悪質な業者が居ないとは言い切れません。
内容をよく理解しないまま安易に契約を結んでしまい、犯罪に巻き込まれてしまう可能性も有り得るので、その契約が自分にとって本当に必要なものかどうか、きちんと支払えるのかといったことを踏まえよく検討しましょう。
成人年齢引き下げによって、来年の成人式に参加される方の年齢がバラバラになってしまいますが、少子高齢化による影響で少しでも成人年齢を早くし、選挙権などの獲得や社会への興味関心を引く目的もあります。
新型コロナウイルスにより成人式開催の有無が危ぶまれている地域もあるかと思いますが、皆さんの晴れ舞台が無事開催されることを祈っています(*^▽^*)