明石市でこれからお子様を出産予定の方、あるいは職場復帰のために保育園をお探しの方もいらっしゃるかと思います。
しかし明石市は、2018年の保育所待機児童調査で全国ワースト1位の571人という待機児童数を出しており問題になっていました。
そもそも何故これほど多くの待機児童が出てしまったのか、その点も含めて今回は明石市の認可保育園をいくつかご紹介し、その園の特徴について簡単に解説します。
「明石市は子育て支援制度が充実している」という話を耳にされたことがあるかもしれません。
実際は子育て支援制度だけでなく、各種手当や助成制度も充実しているのでいくつかご紹介します。
・こども医療費の助成
高校3年生までの子どもを対象とし、保護者の所得に関係なく医療費が無料です。
・特定不妊治療費の助成
不妊治療を受けられた夫婦に対し、治療費を助成する制度。
・第2子以降の保育料無料
こちらも保護者の所得に関係なく無料です。
・明石市内の中学校給食を全校実施
明石市内の中学校でも全校給食が支給されるようになり、気になる給食費も保護者の所得に関わらず無料です。
他にも沢山の支援制度があり、その中には全国初となる取り組みも多くあります。
数多くの支援制度を整えたことによって子育て世代が増加し、明石市は年々人口だけでなく出生率も増え続けています。
その為、過去には待機児童が多く出てしまいました。
しかし全国ワースト1位となってしまった2018年からは3年連続で待機児童は減少しており、今年2021年4月1日時点では149人、昨年より216人減る結果となりました。
明石市認可保育施設の内訳は以下の通りです。
【公立保育所】・・・11ヶ所
【公立認定こども園】・・・1ヶ所
【私立保育所】・・・54ヶ所(前年+1)
【私立認定こども園】・・・15ヶ所(前年+9)
【私立小規模保育事業所】・・・18ヶ所(前年+7)
こうしてみると前年より17施設増えていることがわかり、待機児童を減らす取り組みがされていることがうかがえます。
ここでいくつかの認可保育園の特徴をご紹介します。
*松が丘保育所
駐車場があるので車を利用される方にはとても便利で、近くにはバス停もあります。
天気の良い日は必ず園庭で外遊びの時間があり、子どもたちがのびのびと自然に成長できるような環境が魅力。
お迎えに遅れそうな場合でも事前連絡で快く対応してくれます。
*王子保育所
園自体は小さめですが、その分、園全体で子どもたちを見守れる体制が整っています。
また、園庭の柵を高めにしたり、鍵もかけられていたりと部外者は入れない配慮がされています。
保護者の方からも、行事が楽しく子どももいきいきと参加していて楽しそうだと評価が高いです。
*鳥羽保育所
園長先生を中心にひとりひとりの先生方がしっかりとしていて、話しやすいアットホームな雰囲気が魅力。
年に3回ほど懇親会や給食試食会があり、保護者同士や先生と話す機会があるので悩みや不安を共有しやすくなっています。
*松陰保育所
イベント行事に力を入れており、運動会や演劇だけでなく七夕や芋掘りなどの季節行事も楽しめます。
子どもたちが楽しく園に通うことができ、とても明るい雰囲気の保育所です。
2021年4月1日時点での明石市全体の待機児童は、公立保育所(認定こども園含む)で17人(前年-62人)、私立保育所(認定こども園・小規模保育事業所含む)で132人(前年-152人)の合計149人でした。
【0歳】・・・4人
【1歳】・・・65人
【2歳】・・・61人
【3歳】・・・18人
【4歳】・・・1人
【5歳】・・・0人
1、2歳児の待機児童が60人以上と群を抜いて多く、逆に4、5歳児は少ない傾向にあります。
新たな保育施設の整備や既存施設の定員拡大などで待機児童数自体は減りましたが、保育ニーズが集中する1、2歳児への対応が追い付かず0人とはなっていません。
明石市のホームページでは、より詳しい待機児童の詳細やその他情報が細かく掲載されているので是非チェックしてみてください。
今回は明石市の保育事情についてご紹介しました。
保育園は未就学の小さなお子様を預けるため、とても慎重な選択を迫られます。
特に私立の保育園では各自特色が異なるので、子どもの教育方針とすり合わせながら保育園探しをする必要があります。
明石市内で保育園を探されている方の参考に少しでもなれば幸いです。